フランスで猫を飼う その壱:検疫


フランスで犬や猫を飼われている方、飼おうかな・・・とお考えの方に、

帰国の際の空港での動物検疫についてご紹介致します。

 

検疫に必要な書類は以下の通りです。

  1. マイクロチップ (puce électronique)
  2. 狂犬病予防注射 (vaccination antirabique)
  3. 狂犬病中和抗体検査 (certificat de détection des anticorps antirabiques avec le test FAVN)
  4. 180日の待機期間
  5. フランス政府機関発行の証明書 (certificat sanitaire)

書類の不備、又は待機期間が180日に満たない場合は、

動物検疫所の係留施設で係留されてしまうので、手続きは余裕を持って行って下さい。

 

掛かり付けの獣医師さんに帰国・検疫の旨を伝えれば、資料を元にちゃんと手配して下さるので、

狂犬病の中和抗体検査は、日本の農林水産省が指定する検査施設である事、

マイクロチップは ISO 規格である事だけを確認さえすれば、難しい手続きではありません。

 

まずはマイクロチップの装着です。

チップ装着後、二回以上の狂犬病ワクチンを接種する必要があるので、

装着と同時に一回、一か月後にもう一回で完了です。

ワクチン接種は生後91日目以降からなので、お気を付け下さい。

 

既に、マイクロチップも二回以上のワクチン接種も受けている場合には、

ワクチンの有効免疫期間に注意して、必要とあれば追加接種をし、

日本到着の180日前までに中和抗体検査を受けて下さい。

二回目のワクチン接種の後、抗体検査の採血をします。

この抗体検査が日本到着の180日前に行われていないと、

足りない日数分を係留されてしまいますので、

帰国半年前には準備を始める事をお勧め致します。

 

検査に引っかかる事は稀だと思いますが、

血清 1 ml あたり 0.5IU 以上の抗体価の確認が必要です。

検査をすると、右のような証明書が送られてきます。

こちらは必要書類ですので、大事に保管して下さい。


マイクロチップ装着、ワクチン接種、抗体検査の後は、

帰国40日前までに動物検疫所へ事前届を提出し、

左のフランス政府機関発行の証明書を記入して、

帰国前一週間以内(公的には3日以内)に、

輸出前検査(出発前の健康診断)を受けて、

DDSV (Direction Départementale des Services Vétérinaires) 

へ赴き、書類にスタンプを押して貰います。

 

DDSV の所在地は、獣医さんにご相談下さい。

DDSVへは、抗体検査の証明書も忘れずにお持ち下さい。


農林水産省動物検疫所のサイトで推奨されている証明書は、Form A も Form C も英語表記です。

それをDDSVに持参したところ、『フランス語表記以外の書類にはサインしない』と言われた事があります(苦笑)。

 

 

 

JPG を PDF 変換したものなので、

ファイルも重く、印刷も大変とは思いますが(苦笑)、

掛かり付けの獣医師さんにご相談されても、

証明書のフランス語版が見付からないという場合は、

ここからダウンロードが可能です。

ダウンロード
フランス政府機関発行の証明書(フランス語版)
images.pdf
PDFファイル 1.3 MB

動物検疫に輸入届出を提出すると、同時に必要書類の提示も求められます。

出発前の健康診断は、帰国三日前と指定されていますが、

検疫所側も出立前は色々と忙しいだろう事を察して下さっているので、

一週間から十日前でも構わないというお話です。

 

書類さえ全部整っていれば、日本に到着した後の係留は一切ありません。

日本の空港に到着してから動物検疫所のデスクに立ち寄って、書類・動物を確認するだけで直ぐに外へ出られます。

抗体検査後の待機期間180日には、一日の免除もありませんので(過去に1日だけ係留されました)、

係留期間が最短で済むように、この記事が何かのお役に立てば幸いです。


背景撮影場所:Paris, FRANCE